Pythonでアプリを作成した後、次のステップはそのアプリを公開し、誰でもアクセスできるようにデプロイすることです。この記事では、Streamlit Cloudを使ってPythonアプリを簡単にデプロイする手順を解説します。対象読者は、既にPythonコードを持っており、開発環境が整っている方です。まだStreamlit Cloudにアカウントを持っていない方でも簡単にデプロイできるよう、順を追って説明します。
Streamlit Cloudとは?
1. Streamlit Cloudとは?
Streamlit Cloudは、Streamlitで作成したアプリケーションをWeb上で簡単に公開できるクラウドサービスです。GitHubと連携することで、Pythonコードを簡単にデプロイし、他のユーザーとシェアすることができます。
2. 前提条件
- Pythonコード:Streamlitアプリとして動作するPythonコードを持っていること。
- GitHubアカウント:Streamlit CloudはGitHubリポジトリからコードを引き出してデプロイするため、GitHubアカウントが必要です。まだ持っていない場合はGitHubの公式サイトで無料のアカウントを作成しましょう。
3. 必要なファイルの準備
Streamlit Cloudでアプリをデプロイする際、以下のファイルをリポジトリに含める必要があります。
①app.py
Streamlitアプリのメインコード。通常はapp.py
と名付けますが、他の名前でも可能です。
②requirements.txt
アプリが依存しているPythonライブラリを記載するファイル。このファイルが存在しないと、アプリを正常に動かすために必要なパッケージがインストールされません。
streamlit
pandas
numpy
4. GitHubリポジトリにコードをプッシュ
①GitHubリポジトリの作成
GitHubにログインし、新しいリポジトリを作成します。
リポジトリ名は自由ですが、わかりやすい名前を付けましょう。
「READMEの作成」にチェックを入れておくと、後で便利です。
②ローカルからリポジトリにコードをプッシュ
ターミナルまたはGitHubのGUIツールを使って、ローカルのPythonコードをGitHubにアップロードします。
git init
git add .
git commit -m "Initial commit"
git remote add origin https://github.com/yourusername/your-repository.git
git push -u origin master
5. Streamlit Cloudにサインアップ
Streamlit Cloudにアクセスして、GitHubアカウントを使ってサインアップします。Streamlit Cloudに移動し、「Sign up with GitHub」ボタンをクリックしてアカウントを作成してください。
6. アプリのデプロイ手順
Streamlit Cloudにサインアップしたら、アプリをデプロイする手順は次の通りです:
- 「New app」ボタンをクリック: サインイン後のダッシュボード画面で、「New app」ボタンをクリックします。
- GitHubリポジトリを選択: デプロイしたいGitHubリポジトリを選択します。GitHubアカウントにリンクされたリポジトリのリストが表示されるので、目的のリポジトリを選択しましょう。
- ブランチとファイルを指定: デプロイするブランチ(通常は
master
やmain
)と、app.py
などのアプリのエントリーポイントとなるPythonファイルを指定します。 - 「Deploy」ボタンをクリック: 「Deploy」ボタンをクリックすると、デプロイが開始されます。数分でアプリが公開され、URLが提供されます。
7. アプリの公開と管理
アプリが正常にデプロイされると、Streamlit CloudはURLを提供します。このURLを他のユーザーと共有することで、誰でもWebブラウザからアプリにアクセスできるようになります。また、デプロイ後もGitHubでコードを更新するたびに、アプリは自動的に再デプロイされます。
Streamlit Cloudのダッシュボードからは、アプリの停止・再起動やログの確認が可能です。
8. まとめ
Streamlit Cloudは、Pythonで作成したアプリを簡単にWeb上で公開できる非常に便利なツールです。GitHubと連携することで、コード管理とデプロイがシームレスに行われるため、プログラミング初心者でも簡単に利用できます。
Streamlit Cloudでアプリをデプロイするためには、Pythonコード、requirements.txt
、そしてGitHubリポジトリが必要です。デプロイ手順に従って、あなたのアプリを世界に公開してみましょう。
これでStreamlit Cloudを使ったデプロイの基本的な流れは完了です。ぜひお試しください!