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プログラマーやSEを目指すのもいいが、プラントのエンジニアをおすすめする理由

私はプラントで機械系エンジニアをしていますが、いわゆる工場で働く機械設計と工事を主に行なっています。この記事では、そんな私が工場での技術職をおすすめする理由を説明します。

この記事は、これから就職活動をしたり、転職しようと考えている人向けと捉えてください。

エンジニアとは物作りの為の技術職のこと

エンジニアというワードの定義は、インターネットで検索すると色々出てくると思います。私(DEN)としては、「ものづくりをする為の技術職」の総称を指していると考えています。

なので、製造業では欠かせない職業となっています。しかし、インターネットの普及に伴い、インターネット上のサービスを作る為の職業としてプログラマーやシステムエンジニアが現れました。そして時代とともにバックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア等の分野が登場しエンジニアというワードそのものがSE系の職業として社会に認知されています。

エンジニアといえば、昔は機械や電気、土建、システムの技術職の総称だった

この10年あまりでエンジニアと聞くと、システムエンジニアやプログラマーなどの職業をイメージする様になりましたが、本来はものづくりをする為の技術職であり、その舞台は工場だったのです。

そして時代とともに、エンジニアというワードがシステムエンジニアに置き換わり、その舞台も事務所や自宅(場合によってはスタバ等)どこでも出来る職業に置き換わっているように感じています。

若い社員のなり手が現在激増している理由は、この仕事の場所を選ばない働き方によるものだと考えています。

なのに何故工場でのエンジニアをおすすめするのか?

答えは、自分のペースで能力アップが出来る職業だからです。

その理由は技術者としては、一見デメリットにも見えますが、これから何十年も長く働く人にとっては、とても大切なメリットになると考えています。

自分のペースで能力アップが出来る理由

自分なりにメリットを挙げてみます。

  • 根底にある技術の歴史が古く、伝統的な側面があるため、学んだ事が無駄にならない。
  • 物事の現象をより簡単な数式で捉え、難しい計算式はほぼ使わない。
  • 近年のなり手の減少により、職場での人材は重宝される。
  • メーカーの機器の技術を組み合わせて1つのプラントを創り上げる為、細かい技術はメーカーに教えてもらえる。言い換えると、技術を学ぶ為に、メーカーの技術を蓄積して、自身の技量につなげていく事が出来る。
  • 滅多に技術革新がない為、新たな技術を学ぶ事は滅多になく、既存の技術を学ぶ事が主である。

なので、新しい技術好きな人はあまり魅力に感じないかもしれないですが、堅実に仕事がしたい人や長続きして働きたい人には、とても魅力のある職業だと思います。

あともうひとつのメリットととしては、業界内全体が利権によってバランスが取れている為、利益に固執せずとも、収益が生まれる業界なので、安心して働く事が出来ます。

工事で働くエンジニアは利権がしっかり固まっている中で働く事になるので、余計なことを気にせず技術を学ぶ事ができる

ここでいう、「工場で働くエンジニア」とは、製造業を行う企業の社員であり、その社内のエンジニア業務を行う組織(工務課や保全課、設計課など)を指しています。

ここで、プラントエンジニアにはそもそも2つの分類があることを説明しておきます。

一つは、エンジニアリング会社に所属して様々な企業の工場建設に携わるエンジニアです。そのエンジニアリング会社に入社すると、まずプロジェクトに配置され、自身の専門を元に機械や電気、計装、土木、建築などの部門で仕事を行います。仕事はプロジェクトによって異なり、勤務地も国内外問わず仕事ができます。いろいろな場所に行きたい人や海外で仕事がしたい人にとってはうってつけの職場環境と言えると思います。ただし、プラントオーナー(依頼主)の要求に応えるべく、様々な利権の中で他社よりも安く工事を行う必要があるため、社員は技術よりコストを重視する傾向が強くなります。

そしてもう一つが、製造業の企業の社員で、その工場内のみで働くエンジニアです。DENがおすすめするエンジニアはこちらの方です。なんといっても仕事はやりやすく、ある程度の仕様決定権を持てるのも魅力だと思います。(自分がプラントオーナーの社員である為)

工事施工に関しても、大抵の作業や工事は、すでに得意とされている業者を抱えている場合がほとんどです。その為、コストに縛られず、設計から工事計画や工事施工までをすぐに依頼しやすい環境が整っています。

一方で、働く環境やコンプライアンスについては、デメリットもあるので好き嫌いが別れるかもしれません。その例も紹介しておきます。

工場で働くエンジニアのデメリット

  • 働く工場が綺麗であるケースは稀であり、大抵は汚く、古い設備を相手にしないといけない事。
  • 出勤先は常に工場である為、通勤時間が必ず発生する。特に工場は公共のアクセスがしづらい場所に多くある為、自家用車で出勤するケースが多い。
  • 組織内の年齢層は比較的高齢である為、いつまでたっても若手社員扱いされてしまう。
  • 法令遵守事項が多く、若手は最初に法令の理解に苦しめられる。

通勤に関しては、なかなか解消は難しいと思いますが、その他に関しては長く働く上ではそんなに嫌な思いはしないと思います。

特に高齢者が多い職場では、社員同士の争いは少ないです。又、法令に関しても、一度理解してしまえば、あとは滅多に変わる事がないので初めだけ我慢して勉強すればあとは苦労せずに仕事に打ち込めると思います。

そんな感じで、私の本業を説明したところで、

これからどういう仕事をしようか迷っている人や、現在就職活動真っ最中の人へ、工場内でのエンジニア業務もお勧めしておきます。

ABOUT ME
den
完全独学でWEBデザインを無謀にも挑戦している中年男。 工場勤務の会社員で3児の父。 チャレンジを忘れず、妻に怒られても心はおれず。 有益な情報を発信し、これを見ている人の為になればと思っています。
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