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1.5 ループ処理について

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プログラミングにおいてループ(繰り返し処理)は非常に重要な概念です。Pythonには主にforループとwhileループの2種類のループが存在します。本記事では、それぞれのループの基本的な使い方と、活用方法を紹介します。

1. forループ

forループは、シーケンス(リスト、タプル、文字列など)の要素を順番に取り出して処理を行うときに使います。

基本的な構文

for 変数 in シーケンス:
    処理

使用例

fruits = ["りんご", "バナナ", "オレンジ"]
for fruit in fruits:
    print(fruit)

出力

りんご
バナナ
オレンジ

range()を使ったループ

range()を使用すると、指定した回数だけループを繰り返すことができます。

for i in range(5):
    print(i)

出力

0
1
2
3
4

2. whileループ

whileループは、指定した条件がTrueの間、繰り返し処理を実行します。

基本的な構文

while 条件:
    処理

使用例

count = 0
while count < 5:
    print(count)
    count += 1

出力

0
1
2
3
4

3. ループ制御文

Pythonには、ループの挙動を制御するための文として、breakcontinueelseがあります。

break(ループの強制終了)

for i in range(10):
    if i == 5:
        break
    print(i)

出力

0
1
2
3
4

continue(スキップして次のループへ)

for i in range(5):
    if i == 2:
        continue
    print(i)

出力

0
1
3
4

else(ループが正常終了した場合に実行)

for i in range(3):
    print(i)
else:
    print("ループが正常に終了しました。")

出力

0
1
2
ループが正常に終了しました。

4. ネスト(入れ子)ループ

ループの中に別のループを入れることも可能です。

for i in range(3):
    for j in range(2):
        print(f"i={i}, j={j}")

出力

i=0, j=0
i=0, j=1
i=1, j=0
i=1, j=1
i=2, j=0
i=2, j=1

5. リスト内包表記を使ったループ

Pythonでは、リスト内包表記を使うことで、簡潔にループ処理を記述できます。

squares = [x**2 for x in range(5)]
print(squares)

出力

[0, 1, 4, 9, 16]

まとめ

Pythonのループ処理は、データの繰り返し処理や自動化に非常に便利です。

  • forループ:シーケンスの要素を順番に処理する
  • whileループ:条件が満たされている間、処理を繰り返す
  • break:ループを途中で終了する
  • continue:現在のループをスキップし次のループへ
  • else:ループが正常終了した際に実行
  • ネストループ:ループの中に別のループを入れる
  • リスト内包表記:簡潔にループを記述

Pythonのループを理解し、効率的なプログラムを書けるようになりましょう!