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1.4 条件分岐について

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条件分岐は、プログラムの流れを制御するために非常に重要です。Pythonでは、ifelifelseを使用して条件分岐を実装します。このセクションでは、条件分岐の基本から応用までを詳しく説明します。

1.4.1 基本的な条件分岐

if文は、指定した条件が真の場合に特定のコードブロックを実行するために使用されます。

基本構文:

if 条件式: 
 実行するコード

(基本的なif文):

age = 20 
if age >= 18:
 print("Adult")

1.4.2 elseを使用した条件分岐

elseは、if文の条件が偽の場合に実行するコードを指定します。

基本構文:

if 条件式: 
 実行するコード 
else: 
 条件が偽の場合に実行するコード

else文の使用):

age = 16 
if age >= 18: 
 print("Adult") 
else: 
 print("Minor")

1.4.3 elifを使用した複数の条件分岐

elifは、複数の条件を順次評価する際に使用します。

基本構文:

if 条件式1: 
 実行するコード1 
elif 条件式2: 
 実行するコード2 
else: 
 すべての条件が偽の場合に実行するコード

elif文の使用):

score = 85 
if score >= 90: 
 print("Grade A") 
elif score >= 80: 
 print("Grade B") 
elif score >= 70: 
 print("Grade C") 
else: 
 print("Grade D")

1.4.4 ネストされた条件分岐

条件分岐の中にさらに条件分岐を含めることができます。これをネストされた条件分岐と言います。

  • (ネストされたif文):pythonCopy codenum = 10 if num > 0: if num % 2 == 0: print("Positive and Even") else: print("Positive but Odd") else: print("Negative or Zero")
num = 10 
if num > 0: 
 if num % 2 == 0: 
  print("Positive and Even") 
 else: 
  print("Positive but Odd") 
else: 
 print("Negative or Zero")

1.4.5 複数条件の組み合わせ

複数の条件を組み合わせる際には、論理演算子を使用します。主な論理演算子にはandornotがあります。

and演算子:

すべての条件が真の場合に真を返します。

and演算子の使用):

age = 25 
if age > 18 and age < 30: 
 print("Young Adult")

or演算子:

いずれかの条件が真の場合に真を返します。

or演算子の使用):

day = "Saturday" 
if day == "Saturday" or day == "Sunday": 
 print("Weekend")

not演算子:

条件の真偽を反転します。

not演算子の使用):pythonCopy codeis_raining = False if not is_raining: print("Go for a walk")

is_raining = False 
if not is_raining: 
 print("Go for a walk")

1.4.6 条件式(条件演算子)

条件式(条件演算子)は、単一の行で条件分岐を実行するための構文です。

基本構文

value_if_true if 条件式 else value_if_false

(条件式の使用):

age = 20 
status = "Adult" if age >= 18 else "Minor" 
print(status)

1.4.7 inを使用した条件分岐

inキーワードを使用して、リストやタプルなどのコレクション内に特定の要素が存在するかどうかを確認することができます。

inキーワードの使用):

fruits = ["apple", "banana", "cherry"] 
if "banana" in fruits: 
 print("Banana is in the list")

1.4.8 isを使用した条件分岐

isキーワードは、オブジェクトの同一性を確認するために使用します。

isキーワードの使用):

a = None 
if a is None: 
 print("a is None")

1.4.9 条件分岐の応用

条件分岐を用いることで、複雑なロジックを簡潔に実装することができます。以下にいくつかの応用例を示します。

数値の範囲チェック: (範囲チェックの実装):

score = 75 
if 70 <= score <= 80: 
 print("Score is within the range")

値の分類: (値の分類の実装):

temperature = 22 
if temperature > 30: 
 print("Hot") 
elif temperature >= 20: 
 print("Warm") 
else: 
 print("Cold")

1.4.10 エラーハンドリングと条件分岐の組み合わせ

エラーハンドリングと条件分岐を組み合わせることで、より堅牢なプログラムを作成できます。

(エラーハンドリングと条件分岐の組み合わせ):pythonCopy codetry: value = int(input("Enter a number: ")) if value < 0: print("Negative number") else: print("Positive number") except ValueError: print("Invalid input! Please enter a number.")

try: value = int(input("Enter a number: ")) 
if value < 0: 
 print("Negative number") 
else: print("Positive number") 
except ValueError: 
 print("Invalid input! Please enter a number.")

まとめと次のステップ

このセクションでは、Pythonの条件分岐について学びました。次のステップとして、ループ処理を用いたデータの反復処理について学びます。詳細は「1.5 ループ処理」をご覧ください。


これで1.4のセクションが完了しました。次に進む場合は、以下のリンクから続きのセクションをご覧ください。